ご挨拶
始まりは、1冊の本との出会いでした。タイトルは『切除されて』。
7歳で伝統のもとに女性器切除(FGM)を受け、13歳で見知らぬ男性と強制的に結婚することになってしまった
セネガル人女性キャディコイタさんが、女性の人権を勝ち取るために闘う物語を描いた実話です。
ショッキングな内容とともに感じる、著者のセネガルへの深い愛情。
どのような国なのか知りたくてセネガルを訪れると、そこにはエネルギーと笑顔に溢れた明るい人々が暮らしていました。
当団体は、著者のキャディコイタさんの団体La Palabre(ラパラーブル)が運営する避難所をサポートするために設立されました。
避難所は、レイプ、DV、女性器切除などの性暴力にさらされたセネガル女性たちを心身共にケアするため、
首都ダカールから1時間のティエスという町で運営されています。
2023年には、在セネガル日本大使館からLa Palabreへの資金協力を得て、避難所の建設を完了しました。
2024年7月に運営を開始し、それぞれの事情を抱えた女性や子どもたちが避難をしております。
私たちの目標は、困難な状況にある人々がそこから抜け出し、自分を誇りに思い、才能を発揮できる環境を作ること。
そんな想いを込めて、団体の名前をセネガルの言葉で出口を意味する「ゲヌ」と名付けました。
皆様と共に、明るい未来を作っていけたら嬉しいです。
代表理事
宮村暢子